先週末に開催された2015年F1開幕戦オーストラリアGPは、予想通りメルセデスAMGの圧勝に終わった。
2010年から2013年までF1タイトルを独占していたレッドブルは、あまりにもメルセデスAMGとほかのチームの差が大き過ぎるし、F1のルールも複雑になり過ぎていると不満をあらわにしている。
レッドブルの首脳陣は、現在の複雑なルールがF1を「だめにしている」のだと主張するとともに、F1からの撤退までほのめかすことで統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に圧力をかけ始めた。
だが、開幕戦で優勝を飾ったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、訪問中のシドニーでオーストラリアの『Seven Network(セブン・ネットワーク)』に「僕たちにとってはそれほど(複雑)ではないよ」と語り、「そういうコメントを読むのは面白いよね」と付け加えた。
レッドブルは単に負け惜しみを言っているだけと思うかと質問されたハミルトンは、「あまり政治的な話には加わりたくないんだ。僕はただレースをするだけだよ」と答えたものの、「勝つことができないと誰でも不満を抱えるものさ」と付け加えている。
レッドブルは2014年から導入されたV6ターボによるパワーユニット時代についてゆけず、いまだに足踏みが続いている状態。だが、2014年のF1チャンピオンであるハミルトンはフェラーリでは昨年から大きな飛躍を遂げたではないかと指摘し、レッドブルに対して次のような助言を行った。
「(レッドブルは)いい人材を雇い入れるほうがいいと思うね。僕たちは素晴らしい人材を獲得したし、素晴らしい仕事を成し遂げてきた。そして彼らが勝利し続けていたときも文句など言わなかったよ」