メルセデスAMGのF1タイトル防衛に邪魔が入るとしたら、それは両ドライバーの私生活。そんな見方にニキ・ラウダが眉をひそめている。
世界チャンピオンのルイス・ハミルトンは長年のガールフレンド、ニコール・シャージンガーと別れたばかり。一方、新婚のニコ・ロズベルグは妻が初出産を控えている。
「そんなことが勝負に影響するわけがない」とラウダはドイツ『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』紙に語る。
「妻の妊娠で走りが遅くなるなんて、ただの迷信だ」「F1ドライバーはプロ中のプロだ。ただ勝つことだけを考えている。彼らはそれで給料をもらっているのだ」
ハミルトンの派手な私生活はどうだろう。ラウダは次のようにいう。「ルイス(ハミルトン)と話し合ったことがある」
「彼が私生活に振り回されているのどうのなんて、ほとんどマスコミの作り話だ」とラウダ。「マシンに乗り込んで、ただ自分の仕事をする。それがルイスだ」
さらに別の仕事として彼は、新契約の交渉を行わなければならない。話が行き詰まってやがては流れてしまうのではといった可能性も、ラウダは否定した。
「そんな、まさか」とラウダ。「すべて順調だ」
「彼は交渉がうまいよ。その点については、われわれもだ。ルイスは2016年も残る。間違いない」
2015年F1選手権は、メルセデスAMGの圧勝で幕を開けた。ただしチームCEOトト・ヴォルフは、これで気を緩めようとしない。
彼はドイツのテレビ局に次のように語った。「純粋にマシン性能から、今日はわれわれの一人勝ちになった。しかし同時に、フェラーリが大きな進歩を遂げたことも分かった」
「彼らのチーム力はすさまじい。人材も揃っている。まだまだ前進するはずだ」