13日(金)に開幕する2015年のF1第1戦オーストラリアGP(15日決勝)で復帰を遂げるマノー(旧マルシャ)だが、新たにスペイン人ドライバーのロベルト・メルヒと契約したことが明らかとなった。
23歳のメルヒは、2011年のヨーロッパF3チャンピオンであり、2014年シーズンにはフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでランキング3位となっている。また、昨シーズンにはケータハムから3度フリー走行1回目に出走しており、F1カーの走行経験も有している。
これにより、マノーではすでに発表されていたウィル・スティーブンスとメルヒというラインアップで開幕戦オーストラリアGPに臨むことになる。スティーブンスも2014年の最終戦でケータハムからF1デビューを飾った経緯があり、くしくも昨年ケータハムで走行した経験を持つドライバー2人が、新生マノーのステアリングを握ることになった。
今週末のオーストラリアGPでF1デビューを飾ることになったメルヒは次のように語った。
「今週末のメルボルンでF1デビューを果たすことになって、ものすごくワクワクしている。責任も大きいけれど、自分のキャリアにおいてこのステップを踏む心構えはできているし、チームの発展のために貢献できることを示したいと思っている」
なお、マノーでは、メルヒとともに21歳のイギリス人ドライバーであるジョーダン・キングを開発ドライバーとして迎えたことも発表している。ジョーダンは、暫定ながらマノーのチーム会長に就任したジャスティン・キングの息子だ。キングは2015年シーズンにはGP2シリーズで戦いながら、マノーの開発業務を担当することになる。
マノーのチーム代表であるジョン・ブースは、今回のドライバー決定にあたり、次のように語った。
「ロベルトとジョーダンをチームに迎えることができたのは素晴らしいことだ。彼らが非常に才能に恵まれ、将来を嘱望される若手ドライバーだというだけでなく、ジュニアフォーミュラにおいてマノー・モータースポーツの卒業生でもあるんだ。我々にとっては若い才能を伸ばすということが重要な指針となっており、そういう意味ではその努力が報われたということになる」