メルセデスAMG以外のドライバーで昨年のF1に優勝したドライバーといえば、ダニエル・リカルド(レッドブル)だ。そんな彼が2015年に新たなライバル出現を警戒している。
リカルドは昨シーズン、ドライバー選手権3位に食い込むなど、メルセデスAMGの完全優勝を阻止。2015年は、本格的なタイトル獲りに打って出ようとしている。
「スキあらばタイトルを狙う。それこそ全力でね」とリカルド。
先日スペイン・ヘレスでF1合同テストが行われると、昨年は圧倒的な強さを誇ったメルセデスAMGが、さっそく鉄壁の信頼性を見せつけた。
だが、さらに目覚ましいパフォーマンスを発揮したのは、舞台裏でチーム首脳部が揉め、さんざんな2014年を過ごしたフェラーリだった。
「もちろんメルセデスAMGは意識しているし、フェラーリが記録したラップタイムも目についた。なかなかよさげだった」とリカルドは今週、発言している。
「メルセデスAMGは何をしても驚かないが、むしろフェラーリが一皮むけた感じだ」
もっとも、シーズン前のテストで調子をはかっても意味がないとリカルドはいう。
「今のところ彼ら(フェラーリ)は調子がよさそうに見える」「でも本当のところは分からない」
「チームの強さについて、まだ多くを語れない。ヘレスは実際にレースを行うサーキットじゃないし、もともと摂氏5度や8度といった環境で走ることはない。しかも、あそこは路面が非常に荒れている。すべての他サーキットと比べて、とてもタイヤに厳しい路面だ」
リカルドによると、フェラーリが本性を現すのは、むしろ今週のバルセロナ合同テストだ。当地で今週と3月、二回の走行が行われた後、開幕戦メルボルンを迎える。
「彼ら(フェラーリ)は好調そうだが、シーズンが始まってもあの調子を維持できるだろうか?」「僕が思うに、バルセロナで、より本番に近い状態になるだろう。僕らの速さも見えてくるはずだ」
「でも、彼らのことを過小評価はしない。彼らはいい感じでヘレスを終えたと思う」
レッドブルについては、いくつか技術的なトラブルがあったと報じられている。ヘレスにおいて新車RB11は、距離もラップタイムも伸びなかった。
「昨年に比べるとよかったが、まだ手探りの状態だ。でもまだ時間はある。すぐに挽回してみせるさ」