フォース・インディアは生き残りに必死との報道に、同チームが反発した。
2014年は大チームのひとつマクラーレンを追いかけ回す元気のよさだったが、新シーズンを前に、2月1日(日)にスペイン・ヘレスで始まる最初の冬季テストは走行を見合わせる。
チームの共同オーナー、ビジェイ・マリヤとスブラタ・ロイは、サーキット外のトラブルがたびたび伝えられる二人。テスト欠場の報に、もしや破産寸前かとの憶測が巻き起こった。
これを裏付けるかのようにドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は29日(木)、主なサプライヤーへの支払いがひどく遅延していると報じた。例えばマシンづくりに欠かせないカーボン。そのせいでVJM08のデビューが遅れているのではないかというのだ。
だがチームCOO(最高執行責任者)オトマー・サフナウアーは、遅れはむしろ、チーム所有の風洞から、トヨタがドイツ・ケルンに所有する最先端の施設に切り替えたことによるものとしている。
「われわれは風洞の結果をあるていどマシンに反映させてバルセロナのテストに臨みたいと思っている」とサフナウアー。
同テストは2月19日に始まるが、フォース・インディアの2015年型マシンは、それまでにちゃんと走れる状態になっているだろうか。彼は、「90パーセント」の自信があると話す。
サフハウアーは、ヘレス合同テスト欠場のメリットを次のように説明した。「それで50万英ポンド(約8,900万円)が浮くのだ。エンジンと変速機のテストはメルセデスAMGが引き受けてくれる。だったら、それ以上われわれがテストから得るものは多くない」
そして、チームの財政状態がひっ迫しているとの報道には次のように咬みついた。
「われわれは380人の従業員を雇っているが、決められた期日に全員の給料を支払っている」とサフナウアー。「つい先日も新しいスポンサーを発表したばかりだ。もしチームが厳しい状況にあるなら、わざわざメキシコまで行って体制発表をしたりしない」
「”われわれはまだ元気だ”といいたい。すべては計画に沿って進めている」