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驚きのF1参戦料。メルセデスAMGは過去最高の6億円弱

2015年01月15日(木)16:46 pm

メルセデスAMGは、2015年シーズンに向け、これまでのF1史上最高額となるエントリーフィー(参戦料)を支払うことになる。

メルセデスAMGは2014年シーズンを圧倒的に支配し、ドライバーとコンストラクターの両タイトルを獲得した。だが、それによってあまりよろこばしい結果とはならなかったことがあるとすれば、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)へ納入しなくてはならないエントリーフィーが500万ドル近くにも上ることとなったことだろう。

■F1の参戦料は基本料約6,000万円+1ポイントごとに約60万円

数年前に、F1のエントリーフィーの仕組みが変えられており、以前はどのチームも金額は均一だったが、現在では前年度に稼いだポイント数に応じた金額を支払うことが求められるようになっている。

そして、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、エントリーフィーの基本額そのものも、昨年は50万8,000ドル(約5,980万円)だったものが、今年は51万6,000ドル(約6,080万円)に値上げされているという。

さらに、獲得ポイントごとに加算されるパフォーマンス要素によるエントリー費用も2015年には値上げされており、1ポイントごとに積み上げられる参戦費はこれまでの5,080ドル(約59万8,000円)から5,161ドル(約60万8,000円)になるという。

■チャンピオンチームは1ポイントにつき約73万円の納入が必要に

一方、F1タイトルを獲得したチームは、1ポイントにつき6,194ドル(約72万9,000円)を支払うことが求められることになっており、これにより2014年シーズンに合計701ポイントを獲得したメルセデスAMGが2015年のF1にエントリーするためには、実にほぼ490万ドル(約5億7,700万円)を納入することが必要となる。

この金額は、2014年のF1選手権でコンストラクターランキング2位となったレッドブルのエントリーフィーよりも260万ドル(約3億円)以上も多く、F1史上でも過去最高額となるものだ。

だが、メルセデスAMGが2013年シーズンにランキング2位となったことで受け取った賞金は8,700万ドル(約102億4,000万円)だったが、2014年にはタイトルを獲得したことで、その賞金額も1億200万ドル(約120億円)に跳ね上がっていた。

■FIAにはF1参戦料だけで30億円近い収入が

チャンピオンチームであるメルセデスAMGと2位のレッドブルだけで合計800万ドル(約9億4,200万円)ものエントリーフィー収入を得るFIAだが、そのほかのチームからも合計でほぼ1,600万ドル(約18億8,000万円)のエントリーフィーを手にすることになる。

だが、マルシャはすでにほぼチームが消滅しており、さらにはケータハムも2015年シーズンの参戦が難しいと見られることから、FIAでは最終的に約100万ドル(約1億1,800万円)の収入を失うことになりそうだ。

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