メルセデスの親会社であるダイムラーのディーター・ツェッチェ会長が、F1が健全な数のF1カー出走を維持することを望んでいると語った。
2014年シーズンには、ケータハムとマルシャの2チームが経営破たん状態へ陥った。そして、3つの小規模プライベートチームがF1におけるコストや権力問題に対する怒りの声を上げていた。だが、そうしたF1が抱える問題解決に向けた小規模チームたちによる交渉は、これまでのところほとんど成果を上げることができていない。
そんな中、ツェッチェはドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「もちろん、我々は、一定の限度の範囲内で、幅広く競技者が集うことに関心を持っている」
ツェッチェは、F1の商業収入が大規模チーム、小規模チーム、そしてF1のオーナーであるCVC(キャピタル・パートナーズ)との間でどのように分配されているのかということに関して、表に出ないところでの話し合いが行われていると次のように付け加えた。
「この点に関して、我々は建設的な議論に参加しているよ」
スイスの『Blick(ブリック)』は、ロータス、フォース・インディア、そしてザウバーがなんとか生き残ることができるようにするための最新のアイデアは、大規模自動車メーカーのワークスチームからエンジンを購入するための巨額のコストに関するものだと報じている。
『Blick(ブリック)』によれば、今後数週間のうちに、小規模チームたちが直接エンジンを購入するのではなく、F1オーナーであるCVCが高価なV6エンジンの費用を直接メルセデスAMGとフェラーリに支払いを行うという件に関しての話し合いがもたれるだろうとしている。