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ベッテルのフェラーリ移籍、吉と出るか凶と出るか

2014年11月28日(金)7:01 am

セバスチャン・ベッテルは2015年、フェラーリで勝利ゼロも覚悟しているという。

2013年まで四年連続でタイトルを取った後、今年は目に見えて不振が目立ったベッテル。原因はレッドブル車が積むルノーエンジンだけではない。

新入りのチームメート、ダニエル・リカルドに負け続けた彼は立ち止まって周囲を見回し、新しい環境を求めるようになった。

「それはたった一晩で下すような類の決断じゃなかった」と彼は27日(木)、ドイツ『Welt(ヴェルト)』紙に語った。

「前半の残念な結果が響いて、レッドブルを辞める可能性が生じたんだ」とベッテルはいう。成績に関係する契約の中途解約条項に言及したのは間違いない。

「そしてフェラーリと詳しく話をするようになった。もちろん関心はあったよ。タイミング的にはぴったりだった」

だが、今度のチームはあのフェラーリだ。F1でもっとも伝統ある、由緒正しい名である。そして、あいにくマラネロは今、大混乱のまっただ中だ。

ベッテルの前任者はフェルナンド・アロンソだが、さすがの最高実力者もタイトルと無縁の生活を五年にわたって強いられ、ついにはお家騒動に業を煮やし、来年はマクラーレン復帰が濃厚だ。

ベッテルはいう。「いきなり来年からメルセデスAMGを相手に戦おうとは思っていない」

「解決まで時間がかかる、とてつもない仕事をフェラーリが抱えているのは痛いほどよくわかる。今のメルセデスAMGは、とにかく強敵すぎるよ」

アロンソのてつを踏まず、いかに時間がかかろうとも選手権獲得数を四から伸ばすつもりだ。

「どんな変化も未知の領域に踏み出すことに変わりはない」とベッテル。「もちろんリスクだって伴うだろう。でも僕は決断を下す前に、よーく考えたんだよ」

「もし成功できると信じられなかったら、最初から移籍なんてしていない」

しかし自信はあっても、いつまでにといった期限は設けられない。フェラーリとは最低三年の契約だ。

「まず」とベッテル。「決断が正しかったことを僕は証明しなければならない。フェラーリと僕自身のためにね。それには少し時間がかかるだろう」

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