大方の予想に反し、今週末のF1最終戦アブダビGP(23日決勝)にケータハムが戻ってきた。
管財人が指名され、チーム清算手続きに入ったケータハムは、アメリカGP(第17戦)と続くブラジルGP(第18戦)の2レースを欠場。管財人は最終戦への出場を目指してインターネットを通じてクラウドファンディングによる資金調達に動いていた。だが、ブラジルGPが行われたインテルラゴスのパドックでは本当にケータハムがアブダビで復帰できると考えていた者はいなかっただろう。
事実、ほんの数日前にケータハムがアブダビGPに出場すると発表し、小林可夢偉がコックピットに座ると発表された時点でさえ、それが本当に実現するのかいぶかしがる声も聞こえていた。
だが、18日(火)のヤス・マリーナ・サーキットには、まぎれもなくケータハムのスタッフが現れ、週末のレースに向けて忙しく準備を始めた光景が目にされた。
ケータハムが公式ツイッターアカウントに掲載した写真には、ほとんどのスタッフが解雇されたと伝えられたものの、チームスタッフが所定のガレージに入り、作業を始めている様子が映し出されており、「忙しい、忙しい、忙しい」とのコメントが付けられている。
ケータハムでは、まだ可夢偉のチームメートとしてアブダビに出走するもうひとりのドライバーを明らかにしていないが、今シーズンにケータハムの控えドライバーを務めていたロビン・フラインスは、自分にはそのチャンスはないと『racexpress.nl』に次のように語っている。
「僕のマネジャーであるティモ・ハンスから僕がアブダビで走ることはないと言われたよ。でも、僕はそれについて何もコメントすることはできないんだ」