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メルセデスAMG、ドライバーズタイトル獲得に向け慎重を期す

2014年10月31日(金)20:03 pm

2014年のコンストラクターズチャンピオンを確定したメルセデスAMGだが、ドライバーを完全に自由に戦わせるわけではないようだ。

ドライバーズ選手権は、現在ランキングトップがルイス・ハミルトン、2番手がニコ・ロズベルグと、メルセデスAMGのドライバーの一騎打ちとなっているが、計算上はレッドブルのダニエル・リカルドにもタイトル獲得の可能性が残っている。

メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、F1アメリカGP(11月2日決勝)を前に、オーストリアの『Der Spiegel(シュピーゲル)』に対して次のように語った。

「私は悲観的なんだ」

「ルイスとニコがダニエル・リカルドに対して持っているリードは、ドライバーを完全に自由に戦わせることができるほど大きなものではない」

メルセデスAMGのドライバーのどちらかがタイトルを獲得するのは確実ではないかと聞かれると、ヴォルフはこう答えた。

「目標に到達するまでは気を抜けないものだ。まだ悪い方に進む可能性もある」

「意図的に疑心暗鬼になっていると言ってもいい」

最終戦のアブダビGP(11月23日決勝)はポイントが倍になるため、理論上は50ポイント差があってもひっくり返すことができる。

「リカルドに理論上タイトルを奪われる可能性が残っている状態で、50ポイント獲得できるアブダビに臨むことだけは避けたい。その前にはっきりしていてほしい」

「われわれのドライバーにのみ可能性が残っているというぜいたくな状況になったら、そのとき改めてこの話もできるだろう」とヴォルフは語っている。

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