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エンジン開発「凍結」緩和賛成撤回にも悪びれる様子のないニキ・ラウダ

2014年10月20日(月)20:47 pm

2015年に向け、エンジン開発“凍結”を緩和することに同意するよう求める圧力がだんだん強くなりつつあるが、今季圧倒的な強さを見せつけているメルセデスAMGではそれに真っ向から対抗する姿勢を崩していない。

F1ロシアGP(第16戦)において、今季あと3レースを残してコンストラクター(チーム別)タイトルの獲得を決めたメルセデスAMGだが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが、シーズン中のエンジン開発を厳しく制限しているルールに関して、当初メルセデスAMGでもそれを緩和することに賛同していたのにその約束を破った、と主張したことで非難の矢面に立たされる状況となっている。

ホーナーは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、「時には自分たちの利益第一ではなく、このスポーツにとって最善のことをすべきだ」と訴えた。

今季はメルセデスAMGの圧勝のうちに終わりを迎えることになるが、そのライバルたちは、少なくともシーズン半ばに1回はエンジンのパフォーマンス改善の機会が与えられるべきだという考えでまとまっている。

ホーナーは続けた。

「我々の意見は、それであればさほどの費用はかからないし、顧客(エンジン供給を受けるF1チーム)にも影響は及ばないはずだというものだ」

「この技術はまだ非常に新しいものだし、それによりすべてのエンジンメーカーに対し、抱えている問題を解決するチャンスを与えることになる」

「メルセデス(エンジン)に対する我々の(ルノーエンジンの)パワー不足は非常に大きいし、それを一夜のうちに解決することなどできないよ。メルセデスは一体何を恐れているんだろうね?」

「ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)はロシアでほかのF1カーをごぼう抜きにし、あのパッケージがいかに優れているかということを示してみせたじゃないか。彼らは競争力に関して恐れを抱く必要などないよ」

だが、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、チームに対する批判が大きくなっていることに対し、悪びれる様子もない。

「もし、我々が本当にシンガポールで言ったこととは違うことを考えているとすれば、我々は失敗を犯したと言うしかないだろう」

「我々はあらためて計算を行い、そして結論付けたんだ。我々にはすべての顧客に対して同じものを供給することはできないということをね。特に、バーニー(エクレストン/F1最高責任者)から要請されているように、同じ価格で提供することは無理なんだ」

イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は、現在のF1ルールではエンジンメーカーたちに2014年型エンジンの最大48パーセントまでの変更が許されることになっているが、この間、メルセデスでは2015年に向けてさらに大きな前進をはかるための準備をしていると報じている。

『Omnicorse(オムニコルセ)』は、メルセデスは協力メーカーであるボッシュとともにターボ圧をレギュレーションで認められた最大値の500バール(約500気圧)に高める改良パーツを開発したと主張。同紙によれば、2014年型のターボは、その約半分弱の数値までしか到達していなかったという。

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