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シューマッハには依然として「長く険しい道のり」が待っているとジャン・トッド

2014年10月08日(水)17:35 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の会長であるジャン・トッドは今週、かつての僚友である伝説的元F1ドライバー、ミハエル・シューマッハの前には「長く、厳しい道が続いている」と語っただけだったということが明らかとなった。

今週7日(火)には、トッドがシューマッハの自宅を訪問した後に、ベルギーの放送局『RTL』に対し、シューマッハが「短期間のうちに比較的通常の生活を送ることができるようになるだろう」と語ったと報じられていた。だが、そのニュースは、実際とはかなり違うニュアンスで伝えられていたようだ。

その明るさを帯びたトッドのコメントは、6日(月)にオランダのF1専門サイトである『formule1.nl』や、ベルギーの『HLN』紙が報じていたものだ。

だが、そのトッドの言葉はもともとフランスのラジオ局『RTL』に対して語られていたものだったことがその後明らかとなった。そして実際には、そのとき記者からシューマッハがいつかは「普通の生活」ができるようになるかとの質問を受けたトッドは、次のように答えていただけであったことが分かった。

「それを望むだけだよ」

「我々に言えるのは、多分彼が今後二度とF1カーには乗れないだろうということだ」

そう語ったトッドは、次のように続けている。

「彼はこの数か月、数周の間に回復を示している。だが、まだこれから先、長くて険しい道のりが彼を待ち受けているよ」

「彼には時間と休養が必要だ。彼は戦っているし、我々は状況が好転することを願うだけだ」

さらに、現在のシューマッハの状態について、例えば、今では自分で動いたり話をしたりすることができるのか、というような突っ込んだ質問を受けたトッドは、次のように答えた。

「私は話すつもりはない。それは非常に個人的なことだからね」

「重要なことは、彼が生きており、ご家族が彼を支えているということだ」

7日(火)には、かなりシューマッハの回復が進んでいるとの印象で伝えられたニュースだったが、どうやらそれは記事を伝える側の希望が反映されたためか、事実を正確に反映したものではなかったようだ。

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