小林可夢偉が所属するケータハムF1は深刻な資金難に陥っているが、元オーナーは声明を出してこの問題から距離を置く姿勢を明確にした。
ケータハムにはイギリスの高等裁判所が、リーフィールドにあるファクトリーの資産差し押さえ命令を出したばかり。
F1のビジネス面に関するジャーナリストのクリスチャン・シルトが『The Independent(インディペンデント)』に明らかにしたところによると、ケータハムは裁判所から、34の未払いに対して100万ドル(約1億円)をはるかに超える金額の支払いを命じられているという。
イギリスの有名なスポーツカーメーカーであるケータハムグループを買収し、2010年にF1チームを創設したのは、マレーシア人のトニー・フェルナンデスだ。フェルナンデスは今シーズン途中で謎の投資家集団にチームを売却したが、今もケータハムグループの会長を務めている。
そのケータハムグループは、「ケータハムF1チームとは一切提携がない」とする声明を出した。
「ケータハムグループは、自らコントロールできないこうした状況によって、ブランドにマイナスイメージが及ぶことを懸念しており、状況の観察を続けていく」