マクラーレン総帥であるロン・デニスが失墜し、その後任として元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーがマクラーレンに加わるかもしれないとのうわさが報じられたが、これをマクラーレンが真っ向から否定した。
今週、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』が、マクラーレンの筆頭株主であるバーレーンの政府系ファンドが、現在のマクラーレンF1チームの不振や、デニスに不満を募らせているとし、次のように報じていた。
「アウト・ビルトは、元マクラーレンのドライバーであるゲルハルト・ベルガーが、新たなパートナー、そして新チーム代表となる有力候補者であることをつかんだ」
これに対し、かつてマクラーレン時代にアイルトン・セナのチームメートとして活躍したことでも知られるベルガーは、「そんな話は何もないよ」とコメントしていた。
そして、マクラーレンも2日(木)にこの報道内容を否定し、「まったくもってナンセンスだ」と主張している。
F1通算210レースに出走した実績を持つベルガーは、ドライバーを引退後もBMWのモータースポーツディレクターや、トロロッソの共同オーナーとしてF1ビジネスにかかわってきた経験を持つ。2011年にはF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のシングルシーター委員長に就任し、F1を頂点とする下位カテゴリーの再編などに取り組んでいる。