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イタリアGP、契約終了の危機変わらず

2014年09月08日(月)7:05 am

長い歴史、高速コース、そして観客に大人気のモンツァを舞台とするF1イタリアGP。ところが、この伝統ある大会が相変わらず打ち切りの危機にある。

各グランプリの開催を一手に取り仕切るF1 CEOバーニー・エクレストンは先日、現行の開催契約について次のように発言した。「営業の観点から最悪のレース。2016年を最後にお別れだ」

こうしたコメントはF1ファンを恐怖に陥れる。とりわけショックを受けたのが、世界でも有名なティフォシ(イタリアびいきのスポーツファン)たちである。

彼らが応援するフェラーリにとっても、モンツァは重要だ。

「モンツァは独特なサーキットだ」と語るのは、同チーム会長ルカ・ディ・モンテゼモーロ。6日(土)にサーキットを訪れた際、イタリア国内の報道陣に述べたものだ。

「雰囲気がすばらしい。今後、レースの将来に問題が起きるなど想像もできないが、私がバーニー・エクレストンに掛けあってみよう」

しかしながら、エクレストンとサーキットの交渉は今週末、すでに行われている。モンツァ側の代表は、同ポストに就任したばかりのの元F1ドライバー、イバン・カペリだ。

カペリはドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に、次のように話している。「すでにバーニー・エクレストンと会って話し合ったし、近々さらにミーティングを行うことになっている」

「持てる力を最大限に使ってイタリアGPを守ってみせる。目指すは、現行のコンコルド契約(F1関係団体間で結ぶ部外秘の商業契約)が切れる2020年までの契約延長だ」と、カペリ。

エクレストンもまた、モンツァ側と会合を開いたことを次のように認めた。

「彼らとは(7日)午前中に会った。要するに単純な話さ。ヨーロッパの他コースと結んだ契約上の取り決めを、モンツァにも飲んでもらいたいだけだ」

「どのレースでもいいから契約書を引っ張り出して、名前を”モンツァ”と書き換えればいい」

最終的な合意についてエクレストンは次のように語り、自信を示す。「(契約できるよう)願っている」「向こうも有能な人たちらしいからね」

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