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「FRIC」使用問題の決着点を探るF1チームたち

2014年07月17日(木)17:05 pm

今週末のF1ドイツGP(20日決勝)に向けて、大きな話題となっているのが、「FRIC」システムを搭載してレースに臨むチームが出た場合、それに対して抗議申し立てを行うチームが出てくるかどうかだ。

このFRIC(フロント・リア・インターコネクテッド)とは、油圧システムで前後のサスペンションを相互的にコントロールするシステムのことだ。現在は禁止されているアクティブサスペンションと似たような効果をもたらすと言われており、現状ではほとんどのチームがこのシステムを採用していると考えられている。

だが、前戦イギリスGP(第9戦)後に、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング(F1競技委員長)が、そのFRICが「非合法」だと認定される可能性があると示唆したことで、その継続使用に関する問題が大きくクローズアップされている。

FIAが、FRICを今季いっぱい継続使用するには全チームの合意が必要だと示唆したことから、それに向けた動きが取られたものの、結局合意には至らずに終わった。そのため、17日(木)に行われる車検が、何らかの抗議を行う最終期限となりそうだと考えられている。

メルセデスAMG、レッドブル、そしてマクラーレンといった主要チームでは、ドイツGPにはFRICの搭載を行わないという解決策を取ることが明らかとなっている。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、フォース・インディアを含む上記以外のチームはドイツGPでのFRIC使用に関してはまだ棚上げの状態で、先例に従うという形を取ることになりそうだという。

しかし、フォース・インディアのテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンは、別の方法もあるかもしれないと次のように語った。

「どのチームも競技委員に対して彼らの意見を求めることはできる。それは抗議ではなく、確認だ」

「そういう方法で、自分たちの立ち位置が分かるんじゃないかな」

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