元F1チャンピオンのエマーソン・フィッティパルディが、フェルナンド・アロンソは「あと1年」はフェラーリにとどまるべきだと語った。
アロンソは、なかなかタイトル争いにからむことのできないフェラーリへの不満がうっ積し、かつて2007年に在籍していたマクラーレンへの復帰を考えているとうわさされている。マクラーレンは、来年からホンダのワークスエンジンを搭載することが決まっており、かつて圧倒的な強さを誇ったチーム体制が復活することになっている。
かつて2度F1チャンピオンに輝き、マクラーレンにも在籍していたことがあるフィッティパルディは、そうしたうわさに関する質問を受けると次のように答えた。
「最初に言っておきたいことは、アロンソは達人だということだ」
「彼は現在のF1における名人であり、もっとタイトルを取ってしかるべきだよ」
「彼はどこへでも行けるだろうし、どこへ行ってもうまくやるだろう。だが、私はフェラーリには来年、彼に本当にふさわしいクルマを与えられる可能性や能力、そしてそのために必要な人材もそろっていると思うんだ」
では、アロンソは2015年もフェラーリにとどまるべきだと思うかと尋ねられたフィッティパルディは、「もし私にその質問をするのであれば、アロンソがすべきことははっきりしていると思う。フェラーリに残ることだ」
そう語ったフィッティパルディは念を押すように付け加えた。
「フェルナンドは、もう1年とどまるべきだ」
67歳のフィッティパルディは、スペインの日刊スポーツ紙『AS』に対し、先週末のF1イギリスGP(第9戦)の決勝で、アロンソと現チャンピオンドライバーであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が繰り広げたホイール・トゥ・ホイールの戦いを楽しんだと次のように語っている。
「あれは、まったくもって素晴らしかった。ベッテルはいいドライバーだ。そしてアロンソはもはや巨匠だよ」