フェラーリが、2016年までのフェルナンド・アロンソとの契約を延長しようと動いているとドイツとスペインのメディアが報じた。
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スペインの『Marca(マルカ)』紙は、チームが契約延長を働きかけたことについて、「じゃあ、今年2回目だ」とイタリア人記者が話していたと伝えている。
しかし、フェラーリの関係者は報道を否定している。
あるチーム関係者は、「フェルナンドとの契約更新を急いではいない」とスペインの『AS』紙に話している。
「彼とは2016年まで契約がある。われわれが集中しているのはクルマの改善で、ほかのことではない」
しかし、2015年からホンダエンジンを搭載するマクラーレンが、アロンソとの契約を望んでいるという報道もある。
1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブも、イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』のインタビューで、アロンソに対してほかのチームからの誘いがあることをフェラーリは気にするべきだと話した。
■アロンソは「ドライビングに喜びを感じていない」とビルヌーブ
また、ビルヌーブはアロンソの心境について次のように分析している。
「フェルナンドは無駄に働くことにうんざりしているんじゃないかと思う」
「ドライビングに喜びを感じていないようだ。2年前と違ってね。当時はチームを背負っていたけれど、去年それを投げ出した」
「もう彼1人でチームを引っ張っていく力がないんだ」
■希望はジェームス・アリソン(シャシーテクニカルディレクター)か
しかし、フェラーリにも希望があるとビルヌーブは語る。それは、昨年9月にロータスから移籍してきたトップエンジニアのジェームス・アリソンだ。
「ジェームス・アリソンの仕事が効果を示し始めているのが見て取れる」とビルヌーブ。「それがドライバーのやる気につながるかもしれない」
「来年はフェラーリが復活に向かうと思う。フェルナンドが辛抱してその成果を待てればね」