1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、今季ここまで輝きを取り戻せないでいるキミ・ライコネン(フェラーリ)にキツイ言葉を浴びせた。
2012年にロータスからF1復帰を果たしたライコネンは、2年間のブランクを感じさせない印象的な走りを見せ、今季から再びフェラーリに復帰。ライコネンは、2007年にこのフェラーリでF1タイトルを獲得していた。
だが、ビルヌーブは、2009年シーズン限りで一度クビを言い渡されていたフェラーリに再びライコネンが返り咲くというニュースを聞いたときはかなり驚いたようだ。
「そもそも、誰がまた彼(ライコネン)がF1に復帰してくるなんて想像しただろう?」
イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』にそう語ったビルヌーブは、さらに続けた。
「彼がまたフェラーリへ復帰するなんて、誰が考えていただろう?」
「1人もいないはずだ。それなのに、彼は今マラネロ(フェラーリ本拠地)にいる」
そのビルヌーブは、現在のF1で最年長となる34歳のライコネンには、今年の不振の責任をフェラーリの今季型車であるF14 Tのせいだと言い訳することは許されないと主張している。
「彼は、全力で走るか、あるいは辞めるかのどちらかしかないよ」
ビルヌーブは続けた。
「彼はまるでF3(ジュニアカテゴリー)にでもいるかのように、スピンばかりしている」
「もし彼がもうF1でドライブすることができないんだったら、家に帰るべきだよ」
「彼はすごく経験豊かなドライバーなんだから、レースのたびにルーキーみたいな言い訳をするべきじゃないんだ」
「彼は2、3レースで自分のドライビングスタイルを変えるべきだし、もし彼がそうできないとしたら、それは問題だよ」
ライコネンに対し手厳しい言葉を投げかけ続けたビルヌーブは、次のように締めくくっている。
「F1チャンピオンがこういうことを続けるわけにはいかないよ。言い訳などできる身分じゃないんだからね」