F1は「ショー」としての盛り上がりをはかるため、さまざまな試行錯誤をしている。
その一環が、80年代を象徴する火花の復活である。F1マシンのフロアに取り付けられたチタン製の板が路面と接触して上がる火花は、素材が木製のコンポジットに変わって姿を消していた。それを、レースの演出として復活させる案が検討されている。
この案を試すため、20日(金)にF1オーストリアGP(22日決勝)の1回目のフリー走行で、フェラーリのキミ・ライコネンとメルセデスAMGのニコ・ロズベルグがチタンを取り付けて走行し、F1に火花が復活した。
また、V6ターボエンジンになってから音量が下がった対策を各エンジンメーカーが模索している。メルセデスは、5月のバルセロナテストで「メガホン式」排気管を試したが、効果はなかった。
7月のシルバーストンテストでは、フェラーリがテールパイプを2本にする案を試すとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が伝えている。
またミハエル・シュミット記者は、見苦しい「アリクイ」ノーズを排除するため、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)が来年のレギュレーションを修正すると報じている。