メルセデスAMGが、F1カナダGP(第7戦)で開幕以来の連勝にストップをかけることになってしまったトラブルの原因をすでに突き止めたようだ。
モントリオールで行われたカナダGP決勝で、現在ドライバーランキングのトップにいるニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は、このレースでF1初優勝を遂げたダニエル・リカルド(レッドブル)に次いで2位となり、同じクルマに乗るチームメートのルイス・ハミルトンはリタイアに終わっていた。
今週報じられたところによれば、ロズベルグとハミルトンのクルマの問題は、エネルギー回生システムがオーバーヒートを起こしたことによるもので、2台がほぼ同じタイミングでそのトラブルを抱え始めていたという。
今週初め、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、『Bild(ビルト)』紙に次のように語っていた。
「我々は新しい冷却システムを初めて使っていたんだが、新しいソフトウエアがおかしくなってしまっていたようだ」
そのヴォルフは12日(木)、イギリスのブラックリーにあるファクトリーにおいて、メルセデスAMGのエンジニアたちがすでにその問題の原因を解明したことを明らかにしている。
「特定の温度を超えてしまっていたんだ。それは計算ミスによるものだった」
オーストリアの『APA通信』にそう述べたヴォルフは、次のように付け加えた。
「原因が何だったのか正確に突き止めた。あれが再び起こることはないよ」
ヴォルフは、その新しい冷却システムは来週末のオーストリアGP(22日決勝)でも使用されることになるとしている。
「冷却そのものが問題ではなかった。ただ、我々は温度に注意を払っていなかったんだ。それがそれほど重要なことだと考えていなかったからね」
「今では限界も分かった」とヴォルフは付け加えた。