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不満たらたらのベッテル、今度はクルマを「キュウリ」呼ばわり

2014年06月10日(火)20:33 pm

F1カナダGP(第7戦)は、メルセデスAMGの2台のクルマにトラブルが発生したこともあり、このチャンスを生かしたレッドブルのダニエル・リカルドが初優勝。メルセデスAMGの連勝にストップをかけた。

一方、久々に予選でチームメートの前に出た4年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だが、決勝ではまたもリカルドに先行を許し、3位に終わっている。

今シーズンここまで、今季型車であるRB10に苦しめられているベッテルだが、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコも、4年連続でF1タイトルを獲得してきたベッテルにとって、ここまで圧倒的な強さを誇っているメルセデスAMGの後ろ姿ばかりを見せつけられていることは「やる気がでるような状態ではない」と認めている。

そのベッテルのいら立ちは、カナダでさらに大きくなったようだ。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、3位でカナダGP決勝を終えたベッテルの「こう言っては申し訳ないけれど、僕のキュウリ(RB10)はストレートで全然走ろうとしてくれないんだ」とのコメントを掲載。

ベッテルは2012年シーズンにも、当時HRTのドライバーであったナレイン・カーティケヤンを「キュウリ」と呼んで物議をかもしたことがあった。

ベッテルはさらに、レッドブルがカナダGP決勝でとった戦略についても批判的だ。ベッテルはピットアウトしたあとメルセデスエンジンを搭載したフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグの後ろにつかえてしまっていた。

「僕はチームのほうからもっと賢い戦略が出てくるのを待っていたんだけど、そういうものは出てこなかったよ」とチームへの不満を口にするベッテル。

さらに、そのベッテルの不満は、天才F1カーデザイナーと呼ばれるレッドブル最高技術責任者エイドリアン・ニューイがF1チームとの関係から一歩退いてしまう時期が近づいていることにも向けられているかもしれない。

ニューイの今後の計画に関する質問を受けたベッテルは、今後の自分とレッドブルとの契約の件についてほのめかしながら、次のように答えた。

「僕は短期契約にしたいと思うよ。もし、今すぐにこの先のことを聞かれたとすればね」

一方のニューイは、そうしたベッテルの不安を解消しようと努めているようだ。ニューイは『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』に次のように述べている。

「もし同僚たちが私の助言や助けを必要とすれば、私はいつだって彼らのもとにかけつけるよ。セバスチャンも同様だ。彼は私を失うわけではない」

マルコも、不満を募らせRB10のことを「キュウリ」呼ばわりしたベッテルに対し苦言を呈するどころか、それを擁護するコメントをしている。

「もし我々がセブ(ベッテル)に勝てるだけのクルマを与えられていないのであれば、彼が失望しているからといって怒るわけにはいかないよ」、とマルコは『Bild(ビルト)』に語った。

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