メルセデスAMGが他を寄せ付けない強さで2014年のF1タイトル獲得に向けて快進撃を続ける中、ほかのチームではこの段階ですでに今季のタイトル獲得向けてあきらめムードが漂い始めているようだ。
例えば、ライバルチームのひとつであるフェラーリでは、今季のクルマの開発をもう一度だけ行い、その後はもう2015年シーズンに向けた開発に移ることを計画しているとのうわさも流れている。
そんな中、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、11日(日)に次のように語った。
「我々には選択肢がある。荷物をまとめて家に帰るか、あるいは戦うのか、という二つの選択肢がね」
現時点での答えは「戦う」ということだろう。だが、そこにはつらい現実があるのも間違いのないことだ。
フェラーリのフェルナンド・アロンソは、昨年自身最後となる優勝をスペインで飾っていた。だが、今年は辛うじてメルセデスAMGに周回遅れにされずにすんだという状況で母国でのレースを終えている。
「今年のメルセデスとの差は驚くほどだよ」
そう語ったアロンソは次のように続けた。
「僕たちは(チーム別)タイトル争いでは2番手となることを目標にする必要があるよ。もしそうできるのであればね」
アロンソは、今シーズンはハミルトンとロズベルグがすべてのレースで優勝を飾ることも「ありえる」とし、「メルセデスAMGは違うカテゴリーにいるからね」と付け加えた。
ホーナーも、メルセデスAMGがかつてないシーズン全勝という記録を打ち立てることも可能だろうと語った。だが、レッドブルでは今季のF1カー開発の手を緩めるつもりはないと主張し、次のように語った。
「今季学ぶことは来年に向けて役立つものだ。我々はアブダビ(最終戦/11月23日決勝)まで全力で開発を続けてゆくよ」