F1の小規模チームたちが、コスト削減のため2015年からシーズン中盤でF1カーの開発を凍結するという提案を行った。
F1の主要6チームで構成される「戦略グループ」が、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が2015年からの導入を目指していた予算制限ルールの導入を否決したことから、小規模F1チームの反発が強まっていた。これを受けFIAでは小規模チームたちにコストを削減するための代替案の提案を求めていた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、小規模チームが行ったもっとも主要な提案は、各シーズンの7月1日以降はF1カーの開発を凍結するというものだという。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、「その後は事前に承認を受けたパーツだけがシーズン終了までの間使われることになるというものだ」と書いている。
また、小規模チームはさらに、ファクトリーから直接サーキットへF1カーの構成部品の空輸を行うことも高額な費用を要するため禁止し、これをチェックするために各グランプリには検査官を配置するという別の提案もしているという。
そればかりでなく、各チームにはステアリングホイールやシャシーの構成部品をほかのチームから自由に購入できるようにするという案や、金曜日の午前中に行われているフリー走行のとりやめ、さらには、現行の予選後ではなく、金曜日にクルマをパルクフェルメと呼ばれる保管状態に置き、それ以降の開発調整を行わないようにするという案も出されているとのことだ。
これらの提案が2015年のレギュレーションに盛り込まれるためには、6月30日までに満場一致での賛成を得ることが必要となっている。