NEXT...F1開催スケジュール

「単にリカルドのほうがベッテルよりうまくやっているだけ」とラウダ

2014年05月08日(木)17:30 pm

昨年、史上最年少で4年連続のF1タイトル獲得という偉業を達成したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だが、今季はここまで思うような活躍ができていない。

一方、昨年まで在籍したマーク・ウェバーに代わってトロロッソから昇格してきた新たなチームメートであるダニエル・リカルドは、チャンピオンであるベッテルの不振を横目に快調な滑り出しを見せている。

リカルドは、開幕戦のオーストラリアGPでは燃料流量違反の問題で失格処分を受けてしまったものの、決勝レースでは2位でフィニッシュしていた。第2戦マレーシアGPもリタイアに終わったものの、続く第3戦バーレーンGPと第4戦中国GPでもいずれもベッテルを上回る速さを示し、その評価を高めている。

レッドブルでは、ベッテルの不調の原因がシャシーの損傷かもしれないとし、今週末のスペインGP(11日決勝)にはベッテルに新しいシャシーを供給することにしている。

だが、かつて3度F1チャンピオンとなった元F1ドライバーであり、現在はメルセデスAMGで非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、シャシーの不具合が今季ここまでのベッテルの不調の原因だとは思っていないようだ。

ラウダは、リカルドが「傑出したドライバー」なのであり、今季から大幅に変更された新しいレギュレーションに対してベッテルよりもうまく順応できているだけに過ぎないと考えている。

「ベッテルはディフューザー式のクルマにはうまく自分のドライビングスタイルを合わせていた。スロットルを開ければ熱い排気がディフューザーに導かれるタイプのクルマにね。彼はそうした以前のクルマには何年も慣れ親しんでいたし、最高のパフォーマンスを発揮することができていた。彼はいまだにその古いシステムのイメージをひきずっているんだよ」

「そこに新しいチームメートがやってきた。彼は以前のそういうくだらないシステムのことは知らないし、(新しいクルマに)うまくなじめたんだ」

そう語ったラウダだが、ベッテルも、いずれリカルドにおいついてくるだろうと次のように付け加えた。

「私もこういう状況に置かれたことがあるが、セバスチャンもリカルドがやっているようにうまく自分のドライビングスタイルを合わせていかないとならないね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック