佐藤琢磨13位、優勝はハンターレイ。インディカー第3戦
今季のインディカー・シリーズ第3戦ホンダ・インディ・グランプリ・オブ・アラバマが米国アラバマ州バーミンガムで27日（日本時間28日）に開催され、アンドレッティ・オートスポーツのライアン・ハンターレイが今季初優勝を飾った。日本の佐藤琢磨（AJフォイト・レーシング）は13位だった。
レースは雨のため開始時間が大幅に遅延。このため、決勝レースは1時間40分のタイムレースとして行われた。
ポールポジションからスタートしたウィル・パワー（チーム・ペンスキー）が順調にトップをキープしながらウエットレースがスタート。ところが3周目に向かうところで14番手からスタートした琢磨がスピンを喫し、コース脇にストップ。最初のフルコースコーションとなり、これで琢磨はいったん最後尾に落ちてしまう。
その後、トップを独走していたパワーが大きくコースオフするなど波乱の展開が続く。路面状態が回復し、中盤以降はドライタイヤでの戦いに。琢磨はイエローコーション中のピットインやコース上での追い抜きなどで順位をばん回。一時は12番手にポジションを上げる。
レース終盤はパワーのミスでトップに立ったハンターレイが順調にレースをリードする展開となるが、残り時間が6分となったときにルーキーのミカエル・アレシン（シュミット・ピーターソン・モータースポーツ）がクラッシュ。コース上にバリアーの破片が大きく散乱してしまい、今日5回目のフルコース・コーションに。
結局レースはそのままイエローフラッグ状態のままで終了時刻を迎え、ハンターレイが昨年に続きアラバマで勝利し、今季の初優勝を飾った。
2位はマルコ・アンドレッティ（アンドレッティ・オートスポーツ）、3位はスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング）だった。中盤ポジションをばん回した琢磨は最終的に13位でレースを終えている。
次戦、インディカー・シリーズ第4戦グランプリ・オブ・インディアナポリスは、インディ500が開催されることで有名なインディアナポリス・モータースピードウエイに設けられたロードコースにおいて5月10日に開催される。かつてF1時代にはこのインディアナポリスのロードコースで3位表彰台に上ったことのある琢磨だけに、次戦での活躍が期待される。
