ルノーが早期にエンジンを改善できなければ、2014年のタイトル争いはメルセデスAMGの逃げ切りになるとレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが話している。
数周の走行しかできなかった冬のテストに比べれば、ルノーのV6ターボエンジンは進歩したと言える。しかし、さらなる努力が必要だとマルコはドイツのメディアに語った。
「エンジンが機能し始めれば、トップに戻れる可能性が出てくる」
「だが、今のままだとしたら、ニキ(ラウダ/メルセデスAMG非常勤会長)におめでとうと言わなきゃならない。彼のドライバー2人のトップ独走状態が続くだろうから」
また、問題解決のため、レッドブルがこれまで以上にルノーと密接に仕事をしていることもマルコは明らかにした。
「私もよくフランスに行くから、現代のエンジンテクノロジーについてすごく詳しくなったよ」と言ってマルコは笑顔を見せた。
「緊急事態だから、レッドブルとトロロッソ、ルノーが一体として取り組む問題としたんだ」とマルコ。「それから、シュタイアーマルク州の会社も含めることにした。シュタイアーマルクなしでは何も始まらないからね」とマルコはジョークを飛ばしている。
オーストリアのシュタイアーマルク州は、マルコや、レッドブルのチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツの出身地で、エナジードリンクメーカー、レッドブルの本拠地もある。
「我々は多くのミスを発見した。今は少しばかり明るい気持ちだよ。ヨーロッパでのレースに向けて、大きく前進できそうだ」とマルコは自信をのぞかせている。