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2015年タイヤウォーマー禁止案に黄信号

2014年04月11日(金)20:57 pm

タイヤウォーマーの使用を禁止にする2015年規則案が暗礁に乗り上げている。

今週のバーレーン合同テストでピレリの試作タイヤをトライしたウィリアムズのブラジル人テストドライバー、フェリペ・ナスルは、次のように話していた。「バーレーンの暑さをもってしても、タイヤに熱を入れるのがとても難しい」

「シルバーストーンやスパのようなサーキットでは余計たいへんだろうね」とナスルは言う。

ピレリのモータースポーツ部門責任者、ポール・ヘンベリーは、いちばんの問題点にタイヤの空気圧をあげる。冷えたタイヤと熱を持ったタイヤで著しい差があるのだという。

ヘンベリーはドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に、次のようにコメントしている。「現時点でFIAの2015年規則案を適用するのは難しいのではないかと思う」

コスト抑制の観点から高価なタイヤウォーマーを禁止したいFIAだが、ヘンベリーは、安全面も考慮してほしいと次のように語る。

「タイヤの空気圧と温度が下がる状況で、例えばセーフティカーの出動中にタイヤがどう反応するか我々は考えなければならない」

しかし、F1以外を見渡すとタイヤウォーマーなしでレースをしているカテゴリーもある。「そうだね、GP2のように」と、ヘンベリー。

「しかしF1はサイズも違うし、スタート時の空気圧がずっと高いんだ」

可能性のある解決策と言えば、ウォーマーと共に「昔ながらの」デザインを捨て、低プロファイルのタイヤに移行することだ。

「もし固いサイドウォールと低容積のエアキャビティ(空気腔)を持つ低プロファイルタイヤを使えば、間違いなく管理は容易になるだろう」と話すのは、ウィリアムズの技術責任者パット・シモンズだ。

一方でメルセデスAMGのパディ・ロウは次のようにクギを刺す。「低プロファイル(タイヤ)の導入は、技術と費用の両面で相当大がかりな仕事になる。一筋縄では行かないよ」

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