マクラーレンは2013年の不振が響き、このままグリッド後方に埋没するのではとの恐れが広がるなか、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はこれに反発している。
かつてF1のトップチームだったウィリアムズは、今やレッドブルやフェラーリ、マクラーレンといった人材、施設、資金の豊富なチームに骨抜きにされてしまった。
ところが、そんなマクラーレンも数十年に一度の大スランプに見まわれ、タイトルスポンサーのボーダフォンもシーズン終了とともにチームを去った。
先週末のシーズン最終戦ブラジルGPでも、4位の成績ながらチームの公式ツイッターで「最高のパフォーマンス」と喜ぶありさま。おまけに「マクラーレンを信じよう」といったハッシュタグ付きだ。
能天気ともとれるチームの姿勢だが、バトンは次のようにイギリスの新聞紙上でチームを擁護する。
「チームにはいいムードと自信があふれているよ」。ウィリアムズと同じく、マクラーレンのグリッドは今後も下降線をたどるのだろうか。バトンの意見は違う。
「僕らにはウィリアムズにない底力がある。F1のようなスポーツは金が物をいうんだ。ある意味、サッカーと同じだよ」
マクラーレンは組織改革が必要といった考えもバトンは否定する。シーズンを通じて一度も表彰台に立てなかったにも関わらずだ。
「チームにはつらい一年だった。皆が何年ぶりの不振とか騒いでいるようにね」
「しかし、チーム全員が来年に向けて張り切っている。(規則の)変更はどのチームにとっても大きなチャンスだ。唯一の例外はレッドブルかな」
ところがバトンの友人で元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、バトンが今年、かなりの打撃を受けたのではないかと案じている。
しかし、さすがマクラーレンの卒業生だ。クルサードは、いずれバトンにもチームにも反撃のときはやってくるとイギリス『Telegraph(テレグラフ)』紙へ、次のように語る。
「マクラーレンは強大なチームだよ」
「彼らは素晴らしい施設を備えているうえ、資金も豊富にある」