F1界に、クールな新人が現れた。来季、姉妹チームのレッドブルへ移籍を果たすダニエル・リカルド代わってトロロッソ入りする若きロシア人ドライバー、ダニール・クビアトだ。F1アメリカGP(17日実施)とF1ブラジルGP(24日実施)でフリー走行を担当し、早くも来シーズンに向けて始動した。
インテルラゴスでは、ウエットの悪条件にもかかわらず、クビアトはリカルドや来季チームメートとなるジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)より速いタイムをたたき出した。全体でも8番手に入り、たちまち強烈な印象を与えた。
クビアトの走りを目にしたレッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコも、「度胸が据わっている」と目を細める。
パドックでは、クビアトのF1デビューが早すぎると心配する声も多くあがっていた。しかし、クビアト本人は新たな冒険を前にいたって冷静であり、リラックスした様子である。
ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に対し、クビアトは次のように語った。
「F1のクルマは、ほかのカテゴリーとは比べものにならないくらい速い」
「まずはその速さに慣れ、高い集中力を保つ必要がある」
「でも、いったん理解したら、あとは自分のテクニックを実践しやすくなる」
「ほかのカテゴリーとさほど変わらない。まったく違うわけじゃないから」とクビアトは冷静に話した。