2014年シーズンからフェラーリに復帰するキミ・ライコネン(ロータス)は、背中の手術のため2013年シーズンの最後2戦を欠場するが、フェラーリとライコネンが契約を結んだ際、フェラーリはライコネンのケガの悪化を認識していた。
ライコネンが古傷の悪化のために痛み止めを服用していると認めたのは、フェラーリ復帰発表直後のF1シンガポールGP(第13戦)でのことだった。
フェラーリに所属していた2007年に悲願のF1ワールドチャンピオンとなったライコネンは、すでに背中の手術を終えて回復の段階に入っている。
ライコネンが10年ほど前に負ったこのケガの状態を知っていたかと『Sky(スカイ)』にたずねられたフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは「もちろん知っていた」と答え、こう続けた。
「キミのその状態については、なんの問題もない」
しかし、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、パドックのこんなジョークを明かしている。ライコネンのチームメートであるロマン・グロージャンのここ数戦の活躍ぶりに、フェラーリは間違った方のロータスドライバーと契約したのではないか、というものだ。
たしかにグロージャンは表彰台争いの常連となったが、クルサードの目は冷静だ。クルサードは『BBC』のコラムにこう書いている。
「チームメートだった2年間、2人は平等に扱われていたが、ライコネンはずっと選手権でグロージャンよりも上位にいた。今年も、キミは最後の2戦に出ないのに(ライコネンが選手権でグロージャンよりも上位である)状況は変わらない」
「だから、グロージャンの最近の活躍は評価されてしかるべきだが、ワールドチャンピオンはシーズンを通していい走りをする。グロージャンにはまだそれが欠けているよ」