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ピレリ、2014年F1タイヤは「かなり保守的」

2013年10月02日(水)10:12 am

デグラデーションの激しいタイヤによってグランプリを左右される日々が終わりを迎えるかもしれない。

今シーズン中盤までタイヤのバーストが相次いで発生して以来、シーズン途中だったにもかかわらず、ピレリはタイヤ内部のベルトをスチール製からケブラー製へ変更するとともに、保守的なタイヤ選択を各レースに対して行ってきた。

その結果、最近のグランプリはややスリルに欠け、ドライバー選手権を独走中のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、シーズン後半戦に入ったいまもチャンピオン争いを支配している。

2014年シーズンは、エンジンの規則を大幅に変更する一方、タイヤの表面にはほとんど変更が加えられない。

ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、「我々は、とても保守的な戦略をとるつもりだ」と語った。

「タイヤ構造の開発は、最悪のシナリオを想定して行うだろう」とヘンベリーは話す。

また、複数のチームが2014年シーズン仕様のタイヤ開発にあまり協力的ではなかったため、ピレリはこのような方針をとらざるを得なくなったとヘンベリーは主張する。

現に、シーズン当初には全車の中からメルセデスAMGの2013年型車W04でタイヤテストを試みたものの、結果的にピレリおよびメルセデスAMG双方にとって非常に手痛い出来事となってしまった。

ピレリは現在、2年落ちのクルマを用いて1,000キロテストを行っている。これは先日、レッドブルとバルセロナで実施したものと同様のテストだ。

「テストはうまくいった」とヘンベリーは明かしている。

「我々がテスト用に所有するロータスのクルマより、3秒も速かったよ」

「でも、2014年シーズンのクルマではどうなるかは未知数だ」と話した。

そんな中、2013年シーズン最終戦のF1ブラジルGP終了後に予定されていたテストがキャンセルになった。

「これ(タイヤ開発の状況)は、各チームの被害妄想が原因だ」とヘンベリーは言う。

「我々が自分たちの仕事を行うために必要なことは、残念ながらチームが求めていることと一致しない。加えて、誰も解決策を思いつかないでいる」

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