ダニエル・フンカデラが、将来的にウィリアムズからF1に参戦する可能性を認めた。
スペイン出身でDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)参戦中のフンカデラはメルセデスと契約があるドライバーで、ウィリアムズは2014年シーズンからメルセデスのエンジンを使うことが決まっている。
フンカデラとウィリアムズを結ぶ糸はこれだけではない。彼のスポンサーとなっているカザフスタンの投資会社TAKグループが首都アスタナの広報活動に熱心なことも大きな要素のひとつだ。
TAKのアルチュール・アルダヴィシュスは6月に「アスタナはダニ(フンカデラの愛称)の成長に期待しており、ウィリアムズで経験を積んだ彼がメルセデスAMGのドライバーになることを願っている」
当初、フンカデラはこの件を完全に否定していたが、バルデリ・ボッタスのケースと同様にフンカデラがウィリアムズのレースシートを手に入れることを示す報道が出始めている。
先日シルバーストンで行われた若手ドライバーF1テストでウィリアムズの2013年型を走らせたフンカデラは、ロシアの『Championat(カンピオナ)』に「今後のことはそのうち分かるよ」と意味深な発言をしている。
「来年、ウィリアムズとメルセデスは同じエンジンを使うよね。そして、若くて経験の浅いドライバーが実力を示せるように、メルセデスは関係のあるチームに彼らを送り込めるんだ」
「だから、この先数年のうちに僕がウィリアムズのレースドライバーになれるチャンスは確かにある。いつか分かるよ。まずは、僕自身が結果を出さないとね」
フンカデラは2014年シーズン開幕前の冬季F1テストに参加する可能性があること、さらにグランプリ週末のフリー走行1回目のセッションで走れる見込みもあることを明かした。
そのチームはウィリアムズか、それともメルセデスAMGかと問われたフンカデラは、「言えないよ。でも、2014年には何かサプライズがあると思うよ」と話している。