NEXT...F1開催スケジュール

「否定する価値もない報道」だとザウバー

2013年08月12日(月)10:28 am

ザウバーの新たなスポンサーとなったロシアの企業体の主要人物が、財政危機に陥っているザウバーのための資金投入が遅れているとの報道を一部認めつつも、危機的な状況にあるということは否定している。

ドイツの『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙は先日、ロシアの大統領であるウラジーミル・プーチンによる最終段階の署名が滞っていると報じた。

そのため、ザウバーは依然としてレースを継続するのが困難な状況にあると見られている。伝えられるところによれば、ザウバーは、エンジン供給を受けているフェラーリから、その代金として即座に900万ユーロ(約11億6,000万円)の支払いが行われなければ、エンジン供給を停止するとの圧力をかけられているという。

今回のザウバーとロシア企業体との契約の中核をなすと考えられているのが、10代のロシア人若手ドライバーであるセルゲイ・シロトキンをF1デビューさせるというものだが、シロトキンのマネジャーであるニコライ・ベトロフは、その計画が滞っていることを認めている。ベトロフはロシアのウェブサイト『f1news.ru』に次のように語った。

「そう、我々は計画されている野心的なプログラム全体をまだ実行に移す時間がとれなかった。だが、それ以外についてはすべて計画通りに進んでいるよ」

「ちょうどカルテンボーンさん(ザウバー/チーム代表)と話したところなんだが、彼女は、文字通り、この(ディー・ヴェルトの)記事はコメントにも値しないと言っていたよ」

「これらの計画の現実性には何も疑うべきものはないよ」

シロトキンの父親であるオレグ・シロトキンも、スポンサー企業のひとつであるナショナル・インスティチュート・オブ・アビエーション・テクノロジーズの責任者として、ザウバーとの契約に密接な関係を持っている。

そのオレグも、ザウバーとの取引に遅れが生じていることを認め、次のように語った。

「確かに、我々はまだ今回の合意によって意図していたことを実行に移すための段階にある。関係するすべての書類を調整しているところだが、それにかなり時間がかかっている」

「我々には計画があるし、それに取り掛かっている。いくつかの部分では遅れているし、そのほかの部分では予定よりも進んでいるよ」

「言っておきたいのは、この手順は政治的なものというより、技術的なものなんだ。全体的には、大きな問題は何もないが、タイミングが少し変動することになるだろう」

「もちろん、明日にでもすべて完了させたいよ。あらゆる面で忍耐が求められるが、すべてはうまくいくはずだ。それが私の見解だよ」

『Blick(ブリック)』紙から、『Die Welt(ディー・ヴェルト)』の報道に関するコメントを求められたザウバーのコミュニケーション責任者であるハンスペーター・ブラックは、次のように答えている。

「否定する価値もないような記事がいくつかあるね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック