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F1中止はインドにとって良くないとスチュワート

2013年08月12日(月)10:18 am

かつて3度F1チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのジャッキー・スチュワートが、インドが2014年のF1インドGP開催を見合わせることにしたのは「芳しくないメッセージ」だと語った。

2011年の初開催以来、毎年10月下旬に開催されているインドGPだが、2015年はシーズン序盤に開催するために、来年は開催を見合わせると発表された。

F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、来シーズンは全20レースに抑えると宣言したことにより、税金や税関問題が存在するインドGPについて、その存続を危ぶむ声があった。そうした中、2014年の開催見送りを発表したインドGPの主催者は、それは単に「スケジュールの問題」によるものだと主張している。

インドGPの主催者であるジャイピーの広報担当者は、「こうした種類の調整はいつでも起こるものだ」と語った。

その広報担当者は、エクレストンがインドに対して2014年は3月に開催するよう申し入れてきたが、今年は10月に開催されるため、それでは間隔が狭すぎると判断したものだと説明し、さらに次のように続けた。

「そして、我々にはその翌年の3月にレースを開催するという選択肢が与えられた」

だが、すでに50年近くをF1界で過ごしてきたスチュワートは、本当の理由は税金と税関問題だと考えているようだ。スチュワートは『Indo-Asian News Service(インド-アジアン・ニュース・サービス)』に次のように語った。

「F1はこれまで、ほかの国ではすべてこの問題を解決することができていた。ハンガリー、韓国、シンガポール、マレーシア、それに中国でもね」

さらにスチュワートは、少なくとも2014年だけ開催を見送ることになっているものの、このことが最終的にはインドでのF1開催において大きな痛手となるかもしれないと次のように続けた。

「明らかに、インドGPはモータースポーツの世界に対して芳しくないメッセージを送ってしまった。それに関する疑問が生じることはインドのイメージにとって良いことではない」

さらに、インドGPは初開催された2011年には9万5,000人の観客を動員したものの、2年目の昨年には6万人にまで落ち込んでいた。そして、もし2015年の3月にインドGPが復活するとしても、今年のレース(10月27日決勝)から次のレースまでは16か月も間隔が開いてしまうことになる。

スチュワートは次のように締めくくった。

「今年のレースはすごく重要だ。そして、もし2015年のレースに向けて正しい宣伝活動が行われるなら、ふたたび多くの観客を魅了できないという理由はないだろう」

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