レッドブルにとって、今シーズン限りでチームを離れるマーク・ウェバーの後任としてはダニエル・リカルド(トロロッソ)もキミ・ライコネン(ロータス)もどちらも「いい選択肢」だ、と元F1ドライバーのデビッド・クルサードが語った。
ここへきてフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)もその候補にあがったという報道がなされているが、それは的外れではないかとクルサードは考えているようだ。
現在、レッドブルのコンサルタントも務めるクルサードは、オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌に対し、次のように語った。
「彼(アロンソ)のマネジャーは、いいマネジャーなら誰でもすべきことを行っただけだよ。すべてのチームと話をするということをね」
「フェルナンドが、彼の能力に見合うだけの勝利を得ることができずに不満を募らせていることは疑う余地もない」
「だが、フェラーリはトップチームだし、彼らは間違いなくレースで勝てる状態に戻してくるだろう」
レッドブルは、ロータスとの契約が今季限りで満了となるライコネンと、レッドブルの支援によりジュニア・チームであるトロロッソで経験を積んできたリカルドをてんびんにかけているという見方がもっとも妥当なところだ。
マクラーレン在籍時にライコネンとチームメートの関係にもあったクルサードは、次のように続けた。
「キミについては、すでにどういうドライバーかは分かっている。彼のこれまでの成績が示す通りだ」
しかし、クルサードは24歳の若手ドライバーであるリカルドという選択肢も捨てがたいと考えているようだ。
「セバスチャン・ベッテルがレッドブルに加わったときには、彼はまだ1勝しただけだった。だが、彼がそのチャンスを与えられるのにふさわしかったことは間違いない」
「ダニエル・リカルドもその才能を示している。レッドブルも彼のことはよく分かっているし、リカルドもレッドブルにふさわしい働きができるだろう」
「それは、私が決めることではない」
「だが、もし私が決めなくてはならないとしたら、誰もが行うことをするだろうね。さまざまな角度からいろんなデータを調べ、全体像を基準にして決断を行うだろう」