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ピレリ、また1,000kmF1テストを行いたい

2013年08月05日(月)9:09 am

ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーが、再び1,000kmのテストを実施したいと考えていることを明かした。

F1公式タイヤサプライヤーであるピレリは、5月にバルセロナでメルセデスAMGとともに走行距離1,000kmに及ぶタイヤテストを行っていた。このテストが秘密裏に行われていたことに加え、今季型F1カーとレースドライバーによるものだったため、後日大きなスキャンダルに発展。最終的に、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の国際法廷によってメルセデスAMGとピレリに対して処分が下される事態に進展したという経緯があった。

だが、FIAが確認した手順を踏みさえすれば、ピレリとF1との契約は個々のチームとタイヤテストを行うことを妨げるものではない。そして、ヘンベリーはまた別のテストを行いたいと強く望んでいることを認めている。

多くの批判を生み、メルセデスAMGは実際にそのペナルティーとして7月にシルバーストンで行われた若手ドライバーF1テストへの参加を禁じられたという事実はあるものの、ヘンベリーはそのときの1,000kmテストのことを「これまでに行った中では最高のものだった」と述べている。

「だから、我々はそれをもっとやりたいんだ」、とドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に語ったヘンベリーは、さらに次のように続けた。

「多分、我々は2011年仕様のクルマで、別の1,000kmテストを行うことになるだろう。さらに、年末には2013年仕様のクルマであと1回か2回やりたいと思っている。ブラジルで1回と、ル・キャステレ(フランスのポール・リカール・サーキット)で雨用タイヤのテストをね」

このヘンベリーの発言は、まだ完全に確定はしていないものの、今年いっぱいとなっている現在のタイヤ供給契約満了後も、ピレリがF1に留まるであろうことを明確に暗示するものだ。

だが、通常であれば9月1日までに翌年のタイヤの仕様を発表することになっているものの、新たな契約締結が遅れていることで、今年は難しい状況となりそうだ。

これに関し、ヘンベリーは「我々としては10月1日に各チームに知らせることになる」と語り、タイヤ仕様発表の期限が延長されたことを明らかにしている。

ピレリは、来年から導入されるより大きなトルクを発生する新V6ターボエンジンに合わせて、より幅広のリアタイヤを製造するのではないかとうわさされている。しかし、ヘンベリーは、いずれにせよ、その構造もコンパウンドも、多くの批判を受けた2013年仕様タイヤよりもかなり保守的なものになるだろうとほのめかしている。

ヘンベリーは、今年はスキャンダルや批判が「ひどすぎた」と付け加えた。

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