ハンガロリンクで開催されているF1ハンガリーGPの予選後、3番手に入っていたロマン・グロージャン(ロータス)のクルマが車検に合格しなかったものの、ペナルティーを免れた。
F1では、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を除いて可変式の空力パーツは禁止されており、空力パーツは一定の負荷をかけた状態で検査を受け、規定以上に変形した場合はルール違反となる。しかし、グロージャンのクルマは予選後、この検査でフロアが不合格になっていた。
だが調査の結果、予選中にグロージャンが縁石にフロアを打ち付けた際、フロアを支えるステーが損傷していたと判明。また、グロージャンのクルマに装着されていたステーが、チームメートであるキミ・ライコネンのクルマに装着されているものと同一であり、ライコネンのクルマでは、ステーに問題はなかった。
そのため競技委員会は、グロージャンの車検不合格はフロアを打ち付けたことが原因による事故であると判断。グロージャンにペナルティーを科さないことに決めた。