フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、2014年にF1オーストリアGPが復活するというニュースを懐疑的に受け止めているようだ。
今週、オーストリアのレッドブルリンクのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツとF1最高責任者のバーニー・エクレストンが、2014年にオーストリアGPを開催することで合意したとの発表が行われた。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、「カレンダーを見たとき、われわれがまだヨーロッパでレースを行うことを示すのは非常に重要なことだ」と語った。
マーク・ウェバー(レッドブル)も、オーストリアのウェブサイト『Laola1』に、「あそこは素晴らしい歴史を持つサーキットだし、われわれはそうしたサーキットをたくさん失ってしまっている」とそれに同意するコメントを寄せている。
だが、今回の契約の履行については開催地当局の認可が得られるかどうかにかかっている。騒音や環境問題への対応が求められることに加え、現時点でレッドブルリンクに認められている4万人という観客動員数も引き上げなくてはならない。
アロンソが今回のニュースを慎重に受け止めているのは、レッドブルがフェラーリドライバーのアロンソにとって最大のライバルであるということよりも、こうした理由によるものだろう。
アロンソは次のように語った。
「オーストリアの人たちはF1をとても応援してくれている。でも、現時点ではその望みがあるというだけだよ。まだうわさに過ぎないものさ」
かつてA1リンクと呼ばれていたサーキットが2014年に復活するにあたり、すでにその日程も決まっていると告げられたアロンソは次のように主張した。
「まだFIA(F1を統括する国際自動車連盟)がそれを決定したわけじゃないことを忘れてはならないよ」
かつてのA1リンクは、レッドブルによって改修されて新しくなったとはいえ、基本的には以前と同じレイアウトを保っている。アロンソは実際のサーキットのレイアウトに関してもあまり語ろうとはしなかった。
「サーキットについてはあまりよく知らないんだ。だから、それについてはっきりとした意見を持っているわけじゃない」
そう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「あそこでレースをしたことはあるけど、それはもうかなり前の話だからね」
アロンソは、2003年に当時在籍していたルノーで最後のオーストリアGPを戦ったが、エンジントラブルのためにリタイアに終わっている。