ロシアのスポンサーと多額の契約を交わしたザウバー。だがロシア系チームであるマルシャのアンディ・ウェブCEOに失望の色は見えない。
21日(日)の報道によると、ザウバーはロシアから実に5億ドル(約499億円)もの出資を取りつけたとみられる。
ところがロシアの国旗を掲げてF1を戦っているのは、運営予算が全チーム中最少のマルシャだ。契約はマルシャのものになってもおかしくなかったのでは?
ウェブはロシアのウェブサイト『Championat』へ、次のように話す。「まず、ザウバーとの契約はまだ成立していないと思う。まだ細部の詰めが残っている」
「これは私の見方だが、どう転んでもロシアでF1の関心が高まるのならいいことじゃないか」
「ロシアの出資グループとザウバーが合意したからといって、(F1取引は)これで終了というわけじゃないしね」
「ロシアの目はますますF1に向いていると思う。支援も増えている。私がそれを歓迎しないわけがない」
ザウバーとロシアの提携で、ひとりのロシア人ドライバーが来季のF1グリッドに並ぶことが濃厚になった。17歳のセルゲイ・シロトキンだ。
ウェブによると、マルシャもロシア人ドライバーとの契約にやぶさかではないという。
「もちろん(シロトキンの)存在はわれわれだって気づいていた」と『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信)』に語るウェブ。
「われわれもロシア人ドライバーは欲しいが、その選手には実力でF1をドライブしてもらいたい。具体的には、当然ペトロフ(ビタリー・ペトロフ)だね。しかし、その次の人材を探すのが難しい」