セルゲイ・シロトキンの父親が、今年終盤にもザウバーからF1デビューを果たすのではないかと見られている17歳の息子について、まだ若すぎるのではないかとの意見に反論している。
財政危機に苦しむザウバーが、生き残りをかけてロシアの企業3社とパートナーシップを結んだことが明らかとなったが、17歳のロシア人ドライバーであるシロトキンが来シーズンのレースドライバー昇格に備え、今シーズンの後半戦においてフリー走行に出走することになるとの報道が行われた。
セルゲイの父であるオレグ・シロトキンは、ザウバーにとって救世主となった新しいスポンサー企業のうちの1社「ナショナル・インスティチュート・オブ・アビエーション・テクノロジーズ」で社長を務める人物だ。
オレグ・シロトキンは、ロシアのウェブサイト『f1news.ru』に対し、15日(月)に次のように語った。
「何度か予備テストが行われることになるが、もしそこで競争力があることがはっきりすれば(セルゲイの)チーム加入について話し合いを持つことになる」
「もし、もっと成長することが必要であれば、さらに準備期間が設けられることになるだろう」
そう語ったオレグ・シロトキンは、さらに次のように続けた。
「だが、まだ若いとはいえ、セルゲイはすでに大きな成功を果たしてきている」
「これまで、フォーミュラ・アバルト、F3、オートGPで走っているし、今年はフォーミュラ・ルノー3.5にフル参戦している」
「誰もがキミ・ライコネン(ロータス)が、ルノー2.0から直接F1へ昇格し、それで何の問題もなかったことを知っている」
「もし、センスと才能さえあるならば、それらのカテゴリーに10年もい続ける必要はないだろう」
だが、そのための大きな障害となると思われるのが、F1統括団体のFIA(国際自動車連盟)によって義務付けられているスーパーライセンスの取得だろう。ザウバーからフリー走行へ出走するにも、このライセンスが必要となってくる。
シロトキンのマネジャーであるニコライ・ベトロフは次のように語った。
「2014年にセルゲイをレースに出られるようにすることを目指さなくてはならない」
「彼の精神的あるいは身体的状態について言っているのではなく、テストで走ることが必要だということだ」