インディカー第11戦ポコノの予選が6日(土)に行われ、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)がポールポジションを獲得。佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は8番手だった。
1989年以来のインディ開催となったポコノ・レースウェイ。オーバルコースといえば楕円、もしくは長円のレイアウトだが、ポコノのコースは三角形。その上、3つのコーナーは異なる半径を備え、バンクの傾斜角度も一つひとつのコーナーで違っている。
コース全長は2.5マイルあり、シリーズ最大のインディアナポリス・モーター・スピードウェイと同じ。スピードは極めて高く、ユニークなコースレイアウトがマシンセッティングを難しくしている。とくに、バンクの急なターン1とバンクがとても小さいターン3、長いメインストレートの両端にあるコーナーの性格が正反対に近いため、どちらのコーナーでも高度なハンドリングレベルを手にするのが困難だ。
1時間のプラクティスのあと、各エントリーが単独走行で2周連続のアタックを行う予選が開催された。天候は快晴で気温、湿度ともに高く、強めの風が吹き続けるコンディション。予選アタック、そしてマシンセッティングの難しい戦いとなったが、ポールポジションはペンシルベニア州が地元のアンドレッティが獲得した。
ポイントランキングで8位につけている琢磨は、アタック1周目が時速219.097マイル、アタック2周目が219.151マイルと極めて安定したラップを走行し、予選8番手を獲得している。
佐藤琢磨(8番手)
「今日の予選結果にはとても満足しています。持っている力をすべて出しきりました。プラクティスでは1回しか予選シミュレーションができず、オープンテストとプラクティス1回だけと準備期間が短かったというのに、新しいコースでこれだけの成績を出せたのはエンジニア、そしてチームのクルーたちが最高の仕事をしてくれたからです。予選アタックはとても楽しいものでした。ターン1とターン3でマシンのバランスが全く異なるコースのため、アタック中はコクピット内でとても忙しくツールを操作していました。アタックを終えた時には、大きな達成感を得ることができました。明日のレースがとても楽しみです」