F1タイヤの内部にあるベルトがスチール製からケブラー製ベルトへと変更されることで、チームの力関係が変わる可能性もある。だが、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、変化があったとしても、それは小さなものだろうと考えているようだ。
前戦F1イギリスGPでタイヤバースト(破裂)が多発したことを受け、急きょピレリは今週末のF1ドイツGPではリアタイヤのベルトをケブラー製に変更。次戦ハンガリーGP(28日決勝)からは昨年の内部構造に今年のコンパウンドを組み合わせたタイヤが供給される。
ハミルトンは『Mirror(ミラー)』へ次のように語った。
「フォース・インディアがこれで勝ち始めるなんてことはないよ。そういうレベルのことさ」
だが、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)は、ドイツおよびそれ以降に向けて変更されるタイヤは、依然として議論を呼ぶことになるだろうと考えている。
「そう、タイヤがトップチームに合わせて作られているのは間違いないからね」
『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったスーティルは、さらに次のように嘆いた。
「それはF1が常にやってきたやり方なんだ。すごく残念だよ。せっかくいい仕事をしているのに僕たちには不利になり、ほかのチームは新たなタイヤによってまた上位争いに戻ってくる。そしてF1がまた退屈なものになってしまうんだ」