F1ドライバーの協会組織GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)会長でフェラーリのテストドライバーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、タイヤに問題が発生してもすぐにボイコットするわけではないと説明した。
F1第8戦イギリスGPでタイヤが破裂するバーストが相次いだが、続くドイツGP(7日決勝)では、内部構造を変更したタイヤが導入され、初日はトラブル無く終わった。
ドイツGP開幕前にGPDAは、同様のバーストが発生した場合はレースを棄権するという声明を出していた。そうした事態になった場合にドライバーたちがどう行動するのか、翌日の5日(金)にデ・ラ・ロサは次のように説明している。
「要するに、バーストが起きたら、それについて考え、問題のケースを検討してから決めるということだ」
「これ以上のリスクを取る価値はない」とデ・ラ・ロサは話したが、金曜と土曜に問題が発生せず、日曜の決勝が通常通り始まったら、レースを中止できるのはFIA(国際自動車連盟)競技委員長のチャーリー・ホワイティングだけだということも認めている。
ドイツGP金曜午前中の話題は、実際にボイコットが起きた場合どうなるのかだった。GPDAに参加していないドライバーもおり、GPDAのドライバーが棄権する事態になったら、残りのドライバーが優勝することになるのだろうか。
『BBC』によると、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、キミ・ライコネン(ロータス)の3人はGPDAに所属していない。
5日(金)にボイコットについて聞かれたボッタスは、「僕はレースする」と話している。
一方、4日(木)にライコネンは、イギリスGPでのトラブルは大きな問題ではないと次のように語った。「こういうことは起きるものだ。だからヘルメットをかぶるんじゃないか」
「走れば常にリスクはあるよ」
スーティルもタイヤについて懸念していない。「このタイヤで安全だと感じているし、何の問題もないと思う」
「シルバーストンでは2回ストップ作戦をやった。だから僕はそれほど心配していないよ」