タイヤの安全性が問題になる中、FIA(国際自動車連盟)は深刻なタイヤトラブルの再発を防止するために、さらに踏み込んだ対策に乗り出した。
F1第8戦イギリスGPではタイヤが相次いでバースト(破裂)したが、ピレリはその原因について、リアタイヤを左右逆に装着したり、極端なキャンバー設定や低い空気圧で走行させたりしたためだとしていた。
これを受けてドイツGP(7月7日決勝)の初日5日(金)朝、FIAの競技委員長チャーリー・ホワイティングは声明を出し、チームはピレリの推奨する空気圧の最低値やキャンバー角などの数値を守らなければならず、直ちに実施することを伝えた。
従って、タイヤに関するこうした数値は強制力を持ち、公式な査察官やスチュワード(レース審査員)によって監視される。