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罰則が不十分という声は「歪曲」とメルセデスAMGが反論

2013年06月27日(木)10:44 am

メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、若手ドライバーテスト参加禁止は罰則として不十分という意見に反論した。

メルセデスAMGが今季型F1カーを使ってピレリタイヤのテストを行った件に対し、FIA(国際自動車連盟)の国際法廷は同チームに対して今年の若手ドライバーテストの実施を禁止するとともに、戒告処分を与えた。

しかしレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、それでは罰則と言えないと批判している。

「若手ドライバーテストでは、何も試すことができない」

「クルマに乗るドライバーはまだF1を学びつつある連中だ。ところが、メルセデスAMGは(バルセロナで)レギュラードライバーによって3日間も(テストを)やったんだ」

しかしブラウンは、若手ドライバーテストに参加できないことは「大きい」と反論している。

「あのテストを軽視したり重要でないと言ったりするのは間違っている。いくつかのチームが事実をゆがめようとしているだけだ」というブラウンの言葉を『Telegraph(テレグラフ)』が伝えている。

「われわれが実際に失うものは大きいと思う」

またブラウンは、若手ドライバーテストで走れないことと5月に行ったタイヤテストとを比べれば、失うもののほうが大きいと語った。

「3日間のテストで、1500キロ以上、新パーツを付け、現在レースで使用しているレースタイヤを履いて走るのとは、はっきり言ってまったく別物だ」

「罰則が重くないと歪曲しているチームがあるのは残念なことだ」

マクラーレンのマネジングディレクターであるジョナサン・ニールも、ブラウンと同じ見方だ。

「コース上でのテストを十分できない現状では、若手ドライバーテストを失うのは明らかに問題だ」とニールはボーダフォンのテレビ会議で記者らに語った。

「(メルセデスAMGは)参加できないのを残念に思うだろう」

しかし、メルセデスAMGへの糾弾はやみそうにない。ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)も、次のF1イギリスGP(30日決勝)でいい結果を出そうものなら、ピレリのタイヤテストの効果だと言われるだろうと話している。

「きっと決めつけられるんだろうね」とハミルトンは警戒している。

「僕たちが2回いいレースができたのは、タイヤに楽なサーキットだったからだ。それでピレリのテストで利益を得たかのように見えるだけなんだよ」というハミルトンの言葉をイギリス各紙が伝えている。

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