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「ほとんどのF1チーム」がピレリと2014年の契約済み

2013年06月25日(火)9:51 am

ほとんどのF1チームが、2013年以降もピレリとの契約を済ませていると報じられた。F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、F1ビジネスジャーナリストのクリスチャン・シルトに対し、自身が率いるF1の運営会社FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)は「来年ピレリとの契約がある」と先週明らかにしていた。

しかしエクレストンは、「ピレリは(2014年について)FIAとは合意に至っていない」と明かしている。

さらに『Telegraph(テレグラフ)』の記者トム・キャリーが、ピレリはエクレストンと2014年の契約を済ませただけでなく、「ほとんどのチーム」と「長期契約」を結んでいると伝えた。

しかしピレリが「来年のタイヤ供給についてFIAとの契約はまだしていない」とキャリーは伝えている。

ピレリは、性能劣化の激しいタイヤを酷評され、それに対応するためにタイヤの変更を提案したが全チームの同意を得られず、満足に開発テストもできないという苦しい立場に置かれている。これに契約問題が加わって、ピレリはさらにいらだちを募らせているとキャリーは書いている。

また、メルセデスAMGが今年のF1カーを使ってタイヤテストを行った問題では、ピレリもFIA(国際自動車連盟)の国際法廷で戒告処分を受けた。これについてピレリの「上層部」が「激怒していると見られている」とキャリーは述べている。

さらに記事はこう続く。「ミシュランが虎視眈々と待っているといううわさは根強い。3年前にピレリが契約した際に、FIA会長ジャン・トッドがこのフランスメーカーを支持したためだ」

ピレリに代わるメーカーの入札をFIAは提起していないが、「万が一トッドがこの遅い時期にほかの企業を探したり、戒告処分をピレリ批判に利用したりすれば、このイタリアメーカーは裁判に訴える用意がある」とキャリーは見ている。

一方ピレリも、今後テストの状況が改善されなければ、F1に対する我慢も限界に近づくだろうとはっきり示している。

「バルセロナへテストしに行って、朝フロントガラスに霜が降りているような状況は、正直言ってばかばかしいよ」とピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーはモントリオールのラジオで語った。

「われわれのエンジニアが2月にバルセロナでテストすることを提案したら、出て行けと言うだろうね」

「われわれがいるのはF1だ。高度に統率の取れた組織だ。そして、私たちは現状を反映するテストを行う必要がある」とヘンベリーは訴えている。

こうしたピレリの求めに応じて、来年のシーズン前テストはまず中東で行うという提案もある。

「12月にアブダビとバーレーンにいく計画をしている」とヘンベリーは明かした。「しかし、どのクルマになるかははっきりしていない」

「2010年のルノーか、F1のクラシックカーになるかもしれないね。分からないよ」とヘンベリーは皮肉たっぷりの口調で話している。

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