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ピレリ、秘密テスト判決後の「雰囲気」によってはF1撤退も

2013年06月18日(火)12:06 pm

F1は、ギリギリのところで2014年シーズンの新たな公式タイヤサプライヤーを探さなくてはならなくなる可能性もあるようだ。

ピレリは、F1へタイヤ供給を始めた2011年シーズンから3シーズンにわたる契約を締結していたが、その契約が満期を迎えようとしている中、現在置かれている状況に対して不満が募りつつあることを表明している。

ピレリは最近、今後数レースで使用するタイヤコンパウンドの発表を行ったが、その後またさらなる非難の一斉砲火を浴びることとなってしまった。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、ピレリが「保守的な」選択を行ったのは、「戦略なのか、あるいは単に慎重を期しただけなのか?」と疑問を呈した。

ロータスのトラックサイドオペレーションズディレクターであるアラン・パーメインも『BBC』に対して次のように語り、ピレリに対する強い不満を訴えている。

「バーレーン(第4戦)やシルバーストン(F1イギリスGP/30日決勝)と同じタイヤをハンガリー(7月28日決勝)でも使うなんて、普通じゃない」

「まったく理解できない。そのタイヤ(ハードとミディアム)は、ああしたサーキットには硬すぎる」

フォース・インディアも、現状のタイヤに変更を加えないことに賛成したチームのひとつだが、ドライバーであるエイドリアン・スーティルはドイツの放送局『ZDF』に次のようにコメントしている。

「これまでタイヤにそれほど大きな問題はなかった」

「大勢の人たちが不満を述べているけれど、僕はそんなことはない。本当さ。だって、それにチャレンジするのは誰にとっても同じだからね。僕たちはみんなが同じタイヤを使っているんだから」

しかし、ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、イギリスの放送局『Sky』に対し、「非常な困難な状況の中でわれわれの務めを果たそうとしている」と語った。

ヘンベリーは、チームからの支援や協力が少ないことへの不満をより声高に表現するようになってきている。そして、ピレリは、20日(木)にパリで行われるメルセデスAMGがバルセロナで行った秘密テストに関するF1統括団体FIA(国際自動車連盟)の国際法廷に出席する予定だ。

こうした中、ヘンベリーは、ピレリの経営陣がF1参戦の一部の要素について「不満」を抱いていることを認め、次のように語った。

「われわれとしては、次の期間で雰囲気がどのように変わり、どのような進展を見せるか、様子を見ることになる」

「簡単な反応としては、こんなめちゃくちゃなことはもう辞めよう、と言うことだろうね。だが、われわれは解決手段を提供することを良しとする企業なんだ」

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