メキシコで通信事業を営む大富豪のカルロス・スリムは、すでにマクラーレンのスポンサー活動を開始していた。
スリムが展開する巨大通信企業であるテルメックスは、昨年までザウバーに在籍していたメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスのスポンサーを務めていた。そのペレスがマクラーレンとの間に2013年から複数年契約をしたことが分かったとき、テルメックスが2014年から、2013年末で契約満了となる現在のマクラーレンのメインスポンサーであるボーダフォンにとってかわるのではないかとの憶測がうずまいた。
その形がすでに現実のものとなり始めている。先週末バルセロナで行われたF1スペインGPにおいて、マクラーレンの2013年型車MP4-28のリアウイングには「Clarovideo(クラロビデオ)」という語が付けられていた。
「Claro(クラロ)」は、スリムの系列企業のひとつであるメキシコの携帯電話事業会社だ。現在はテルメックスとともに、昨年までペレスが在籍していたザウバーのスポンサーも務めている。「Clarovideo(クラロビデオ)」はクラロが展開する映像事業部門の名称だ。
5月13日にメキシコで報じられた記事によると、スリムの息子であるカルロス・スリム・ドミットが、2014にもマクラーレンのスポンサーにクラロがなることを発表したいう。
また、ドイツの『DPA通信』は、ドミットは先週末開催されたスペインGPにおいてその声明を発表したと伝えている。