F1スペインGP決勝でセルジオ・ペレスに飛んだ無線は「チームオーダー」ではない、とマクラーレンは主張している。
F1バーレーンGPでペレスがチームメートのジェンソン・バトンとホイールが接触するバトルを演じたことを受けて、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはこのバトルこそマクラーレンがドライバーに優劣をつけず平等に扱っている証拠だと話していた。
しかし、F1スペインGPのレース終盤で、ペレスが再びバトンに近づいたとき、チームはペレスにタイヤをいたわるようにと指示を与えていた。そのため、ペレスは、バトンの後ろの9位で終えた。
「チェコ(ペレスの愛称)自身が、タイヤがもうだめだと伝えてきたのだ」とのウィットマーシュの言葉を『Sapa-AFP』通信が伝えている。
「タイヤが完全に終わるまでバトルを続けるようなことはしてほしくなかったのだ。戦略上の指示ではなく、状況を判断しての指示だった」
「あれは公正な勝負だったが、“後ろに下がってバトルをするなと指示したのか”と聞くのかい? 答えはノーだ。全くそんなことはない」
チームオーダーを全面否定するウィットマーシュに、ペレス本人も同意しており、ツイッターでこうつぶやいている。
「ちょっとみんなに言っておきたいんだけど、あの無線はただのタイヤに関するメッセージだよ。チームオーダーなんかじゃない」